
北海に近いデンハーグの街。

カモメがいっぱい飛んできていて、その声がなんとも心に響きます。
ちょっと猫みたいなの。「るーとん?」って思わず呼んでしまいました。
『指輪物語』の中で闇の森のエルフ、レゴラスは初めてカモメの声を聞き海への憧れを強く抱きます。やがては灰色港から海の彼方へ旅立つだろうレゴラスを、ギムリ、ピピン、メリーが口々に「行かないで」と引き留めようとするゴンドールの療病院の緑の芝生の場面がふっと胸をよぎります。

さて、こちらはユリカモメかな。
『伊勢物語』の「都鳥」はユリカモメのことらしいですね。
名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
カモメは郷愁をかき立てる鳥のようです。